ブログ 和敬清寂(わけいせいじゃく)
和敬清寂とは、茶道の心得を示す標語である。それは、主人と賓客がお互いの心を和らげて謹み敬い、茶室の備品や茶会の雰囲気を清浄にするという意味である。わび茶の完成者として知られる千利休は「和」、「敬」、「清」、「寂」を「四規」として茶の湯の精神を後世に伝えた。 中国では紀元前から愛飲されていたお茶を、遣唐使が日本に持ち帰ったのは平安時代とされる。当時お茶はとても貴重で、天皇や貴族、僧侶だけしか口にすることができなかった。鎌倉時代に臨済宗を伝えた栄西が「お茶は良い薬です」と、時の将軍源実朝に献上したことが記録に残っているが、お茶と武士との関係はこの頃からあったようである。 南北朝時代には飲み比べの「闘茶」が流行し、その延長で宴会や賭け事に拡がったので、禁止令が出されたという記録も残っている。室町時代には(当時は高級であった)風呂上りに熱い茶を飲み、ご馳走を食べて贅沢をするというように上級社会の催事になっていったようである。 千利休は言わずと知れた日本一有名な茶人であるが、天下人豊臣秀吉の側近となってからは政事の表舞台に上っていくことになる。利休という名前は、のちに禁中茶会(1585年)にあた...
